ある経営者から、こんな相談を受けました。
「うちの営業に日報を書けと言っても、書くことがないと言うんです。」
私は正直、衝撃を受けました。
営業という仕事は、お客様がお買上くださって初めて成り立つ仕事です。
ということは、
書くことがない=営業をやっていない
ということではないか、と感じたのです。
詳しく聞いてみると、その会社はルートセールス。
数十件の既存顧客を定期訪問し、補充発注が主な仕事。
キャンペーンや新製品紹介は年に数回。
商談内容も、相手が違うだけでほとんど同じ。
新規開拓もない。
決められたルートで、いつもの得意先に御用聞き。
だから「書くことがない」と言うのです。
私は質問しました。
「売上目標はありますか?」
新人は前年比3%アップ。ベテランは8%アップ。
ということは、ルートセールスと定番の補充だけでは達成できません。
・何らかの提案
・ライバル商品をもぎ取る行動
・客単価を上げる工夫
・導入商品の拡大
つまり、「営業」が必要です。
それなのに、「書くことがない」と言わせてしまっている。
もしかすると問題は、営業担当者ではなく、経営者のマネジメントにあるのかもしれません。
さらに聞くと、売上はずっと未達。
ただし、数%は前年比を超えている、とのこと。
それは「成り行き」の結果です。
マネジメントの成果ではありません。
ここで重要なのが、営業を“見える化”する仕組みです。
Team Managerでは、
・案件管理
・商談履歴の蓄積
・予実の先行管理
・日報への上司コメント
を通じて、「書くことがない営業」を「考える営業」に変えていきます。
たとえば案件管理。
補充発注しかないなら、案件はゼロのはずです。
「何も仕掛けていない」ことが誰の目にも明らかになります。
商談履歴を蓄積すれば、「いつも同じ話をしている」ことに自分で気づきます。
予実を先行管理すれば、月末に慌てるのではなく、
月初の時点で「このままでは未達だ」と分かります。
そして最も重要なのが、日報コメント。
上司が「今日は補充だけでしたね」で終わるのか、
「この得意先で単価を上げる余地は?」
「競合の棚はどれくらい?」
「次回は何を提案する?」
と問いを返すのか。
ここで営業の思考は変わります。
日報とは報告書ではありません。
思考のトレーニングツールです。
「書くことがない」のではない。
「考えていない」だけです。
そして、考えさせる仕組みがないだけです。
営業を変えたいなら、まずは日報の質を変えること。
日報の質を変えたいなら、コメントの質を変えること。
その積み重ねが、成り行きの前年比アップではなく、
マネジメントされた成長を生み出します。
御社の営業は、本当に“営業”をしていますか?
■本日の教訓
営業活動の停滞は、現場の問題ではなく、問いを投げないマネジメントの問題。
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