前職で広告営業をしていた頃、
私は「顧客のお困りごとを解決すること」が営業の本質だと考えていました。
だからこそ、「売り込み」よりも「共感」と「問題解決」を軸に仕事を進めていました。
当然、価格よりも「質」を重視する提案になるため、
結果としてライバルに価格で負け、失注することもありました。
そんなとき、上司は「何が何でも獲ろうという精神が足らんのだ」と精神論を持ち出してきました。
でも私は、「精神論でどうにかなるのなら、戦略は要らない」と思っていたので、
馬耳東風に聞き流していました。
上司にしてみれば、扱いにくい部下だったでしょうね(^^;
営業の仕事には、100%勝てる闘いはありません。
勝ち負けではなく、「採用されるかどうか」の世界です。
だからこそ、“戦略”が極めて重要になるのです。
しかし当時は、「チーム戦」の概念がなく、営業は完全な「個人戦」でした。
戦略が煮詰まっても相談できる相手もおらず、自分のアプローチを積み重ねることで、
ノウハウを得ることが出来、それを自力で“戦略”に転換していくしかありませんでした。
時代は変わりました。
今の営業現場には、「チームで成果を出す」ための仕組みが必要です。
一人の力に依存せず、メンバーが互いに戦略を共有し、
アイデアを出し合い、成果に向けて進化していける仕組み。
それこそが、私たちが開発している「Team Manager」の核心です。
営業活動を、“経験と勘”だけに頼らず、“戦略と仕組み”で再現可能なものへと変えていく。
Team Managerは、そんな営業チームの知的資産を蓄積し、進化させる土台です。
営業の本質が「共感」と「問題解決」であるならば、
その共感と解決策をチームで共有できる環境があるかどうかが、
これからの営業活動の成果に繋がると、私は思っています。
■本日の教訓
個の勘より、チームの戦略。営業も「共創」の時代へ。