最初に略語の意味をお伝えします。
KGIとはKey Goal Indicatorの略語で「重要目標達成指標」のことです。
営業的な達成指標であれば売上や粗利など、採用部門であれば採用数が
最終目標数値と思って下さい。
KSFはKey Success Factorの略語で「重要成功要因」のことです。
売上というKGIに対しては、訪問、プレゼン、展示会開催など、
採用部門であれば、会社説明会の開催、自社HPの採用ページへのSEOなど
成功に繋がる最重要プロセスのことです。
KPIはKey Performance Indicatorの略語で「重要業績評価指標」のことです。
営業的な評価指標であれば、商談数、受注率、採用部門であれば応募数が
重要業績評価指標となります。
ここで注意したいのは「KPI」の選択です。
売上=受注数×平均受注単価
です。
売上はKGIですが、受注数と平均受注単価はKPIになるのか?
ということです。
受注数=商談数×受注率
ですから、商談数と受注率は受注数より重要なKPIになります。
「ちょっと待った~、商談数=テレアポ数×アポ獲得率だから、
テレアポ数とアポ獲得率がKPIじゃないの?」
という声が聞こえてきそうですが、それは違います。
何故なら、テレアポ数のKPIを100とし、100達成しても
アポ獲得KPI 20%に対し、0だったら、商談数は0だからです。
テレアポ数×アポ獲得率である商談数がKPIです。
ちなみに、平均受注単価は結果的に決まるものなので対象外です。
ここで忘れてはならないのが、KSFです。
テレアポ数を増やし、アポ獲得率を高めるためのKSFは何か? を考えます。
むやみやたらに電話しても断られるだけですから、ターゲット選定が重要となります。
自社の商品・サービスに関心を持って貰うターゲットをとうやって選定するか?
ターゲット業界の展示会に行き、その企業の商品・サービスを聞く、
またはHPを丁寧に見て回り、提案要素はないかを探る、
その中で自社の商品・サービスがお役に立てそうな先をリスト化しする。
このようにして
「営業機会の創出(=テレアポ先の選定)」ができたら
テレアポ数とアポ獲得率の増に繋がります。
また、アポ獲得率の増に繋がるための
「トークシナリオ」や「ロープレ」も重要なKSFになります。
私は、KGIが決まったら、次にSF(Success Factor/成功要因)をできるだけ多く出して、
その中から優先度(=重要であっても難しく時間の掛かるものは外す)でKSFを見つけます。
そのKSFに対して、KPIを決めます。
これらは全部、PDCAのPの部分ですから、実際にDした結果、
新たなKSFを見つけないとならないことは結構あります。
その際、まずKSFにしなかったSFの中を探します。
ということは、KGI達成のためにSFをたくさん持っていることが重要ということです。