企業を取り巻く環境はどんどん変化しています。
その変化に飲み込まれることなく、逆に他社に先駆けて突っ走るためには、
以下の4点が重要となります。
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1.お客様のことを知る(お客様情報データベースの構築)
2.お客様を知った上で、顕在化したお客様ニーズのみならず、
お客様がまだ気付かれていない課題に対し、先行して提案する。
3.お客様対応のスピード向上とその品質向上
4.通信インフラ、デバイス等の情報ネットワークのみならず、
社会の仕組みや価値観など時代の急激な変化への速やかな対応
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いずれも他社との差別化において重要ですが、特に2と3が重要です。
その中でも更に2にある
「お客様がまだ気付かれていない課題に対し、先行して提案する」
ことがもっとも重要と思います。
仕事をしているとお客様から「○○できる?」と問いかけがあることがあります。
ある取引先のシェアが100%であれば、御社にだけ問いかけられると思いますが、
複数社参入している状況であれば、複数社に聞かれるでしょう。
そして、費用や提案内容でふるいにかけられ、一番良いと思われるところに発注されます。
ところが、お客様に聞かれる前に提案していたらどうでしょうか?
最初に提案したことにより優位に立てます。
更に、お客様自身が課題に気づいておらず、それへの改善提案をしたらどうでしょうか?
おそらく独占受注になると思います。
このような提案ができることが「競争力」であり、「企業力」です。
では、そのような競争力はどうすれば発揮できるのでしょうか?
「取引先であるA社さんの潜在課題は何でしょうか?」
とインターネットで検索しても答えはありません。
ChatGPTなどのAIに尋ねても「業界全体が抱えている課題」に対しては教えてくれますが、
よほどの大手で無い限り「各論」は教えてくれません。
やはり、取引先をよく知っている「出入り業者である自社」が答えを持っていると思います。
では、その答えはどこにあるのでしょうか?
注目してほしいのは「社内にあるナレッジ(=知識、知見)」です。
上司、前任者など個人が保有している知的資産を会社全体の組織資産として活用しましょう。
社内がネットワークされていない時代は、
取引先の課題を見つけようと思ったら、目の前の人に聞くしかありませんでした。
今の時代は、社内ネットワークに
「誰か知っている人いませんか?」
と投げかければ何らかの返答が返ってくるでしょう。
ヤフー知恵袋や教えて!gooに聞くようなものです。
A社さんのことではなくても、
「B社さんではこんなことが課題らしいよ」
と助言を貰ったり、
前任者から
「以前、A社さんの課長と食事をした際にこんなことを聞いたよ」
といった情報が手に入るかも知れません。
このような情報はインターネットという誰もがアクセスできる情報とは違い、
ライバルが持っていない貴重な情報です。
このように個人に埋没している知識資産を会社資産にすることができれば、
競争力となるのです。
Team Managerの知恵袋をこのようなナレッジ・マネジメントに役立てませんか?